手刀
日本人は狭いところで人前を通る時、「失礼します」と言って、よく手刀を切ります。誰でも自分の目の前に見知らぬ人が近づいて来ると少し不安になり、たとえ相手が通り過ぎるだけでもちょっと緊張するものです。手刀は相手に自分の進む方向を示し、手のひらを見せることにより、「私は何も武器は持ってませんよ」というアピールで、相手のテリトリーを尊重し、また同時に余計な不快感を与えないためです。 欧米の人は人前を通る時、どうするのかなと思えば、ただニコッとほほ笑んで通るそうです。 相撲で力士が場内に入り、親方の前を通って自分の席に着く時も「通らせてください」という意味で手刀を切ります。そして試合の後、勝った力士が行司さんから懸賞金を受けるときも、左 右 中 の順で感謝の気持ちを表して、手刀を切って懸賞金を受け取ります。だから手刀はお相撲さんにとっても無くてはならないものです。