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5月, 2025の投稿を表示しています

犬矢来

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犬矢来は京都の町屋などでよく見られます。昔 道路が舗装されていなかった頃、馬や牛車がはねた泥から壁を守るために作られました。また野良犬や野良猫が多かったので、その糞尿からも壁を守りました。そして壁の前で物乞いをするお乞食さんや物売りなどを家の人が嫌い、その対策として曲げやすい竹で犬矢来を作りました。 でも今ではほとんどの道は舗装されて泥はねの心配がなく、お乞食さんもいなくなり、野良犬や野良猫もあまり見かけないので、そういったものから壁を守る必要もなくなりました。 それでもビルの中の料理屋さんや、町中でエアコンの室外機を隠すために犬矢来を置いているところがあります。ちょっとした工夫ですが、おしゃれで恰好良いです。  

プール

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日本ではほとんどすべての学校にプールがあるので、学校にプールがあるのは当たり前のように思っていますが、海外では学校のプールは珍しいようです。 しかし、日本でも富山県の公立高校のプール設置率は0%で、北海道や雪の多い地域もプールのある学校は少ないそうです。 日本は周りを海で囲まれた島国なので、水難事故が多い国ですが、東京オリンピックがきっかけで学校のプールが普及し、それ以来おぼれて亡くなる人が減ったそうです。そしてオリンピックの水泳のメダルの獲得数も増えました。 でも現在、プールの老朽化 費用の問題や、教員の労働の負担などで、水泳の授業ができなくなっている学校が増えているそうです。民間施設を利用して水泳の授業をする学校もあります。 昔は夏になるとプールではしゃぐにぎやかな子供たちの声が聞こえたものでしたが、だんだんそういう声が聞かれなくなるのは寂しいです。

盆栽

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盆栽は小さな鉢に植えられた木を、剪定や針金を掛けたりして、年数をかけて自然の景観を作ります。ガーデニングと言うより自然を凝縮したアートの世界です。 部屋の中に置くとインテリアにもなり、都会に住んでいても、盆栽を見ているだけで、安らぎを感じ、リラックスできます。小さくても100年を超える木もあり、高いのは100万円くらいするそうです。 盆栽は普通 松 梅 紅葉 などが多いですが、バラや観葉植物など意外な植物も盆栽に仕立てることができます。さいたま市は盆栽で有名な所で、盆栽美術館があり、盆栽町という地名まであります。 昔、盆栽と言えば年寄りの暇つぶしと考えられていましたが、今では海外でも人気があり、英語の辞書にも“bonsai”として載っています。海外での人気の高さから、外国人による盗難まで発生しています。 私も盆栽に興味はありますが、奥が深そうでうっかり手を出すことは出来ません。

仁徳天皇陵

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仁徳天皇陵は大仙古墳とも言われ、堺の人は“御陵さん”と呼んでいます。造られたのは5世紀前半で、世界最大級のお墓です。長さ486mあり、甲子園球場が12個入る大きさです。大手建設会社の算出では完成まで15年8カ月かかり、費用は796億円。かかわった人員は述べ2万9000人だそうです。その周りには近親者や従者が葬られている15基の小さな陪塚があります。当時海岸線が今よりもっと内陸にあったので、海外から船で来た人にその形と規模がよくわかるように、南北に長く造られました。 仁徳天皇は幼い頃から聡明で優しかったそうです。あるとき高台で、民家から煙が上がっていないのを見て、民が貧しいと思いました。そして3年間課税を停止し、自分は着物も破れるまで着て、食べ物も粗末にし、宮殿の垣根や屋根が壊れても修理せず、雨漏りがして室内から星が見えるほどだったそうです。 そんな善政を行った天皇のお墓が、今は世界文化遺産となり、堺の誇りとなっています。

カッパ

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カッパは鬼 天狗 と並んで日本の妖怪の中で最も有名な物の一つです。身長は12、13歳の子供くらいで、鼻は尖り、背中には亀のような甲羅があり、身体全体が青緑色のうろこでおおわれています。手足には水かきがあります。頭に皿のようなへこみがあり、水を溜めていますが、その水が無くなると、陸上での超能力が無くなるそうです。子供や馬を捕まえて、水中に引き込み、血を吸うと言われています。昔の人は子供が川でおぼれ死んだりすると、カッパのせいだと考えました。好物はキュウリで、お寿司のかっぱ巻きはこれに由来します。 カッパは悪い事もするが、良い事もし、特に薬の作り方を人間に教えたので、今では薬の神様として祀っている所もあるようです。 カッパについて書いた昔の文献がいくつかありますが、本当に実在したけれど絶滅してしまったのか、単なる想像上の生き物なのか、どうでしょう?