仁徳天皇陵
仁徳天皇陵は大仙古墳とも言われ、堺の人は“御陵さん”と呼んでいます。造られたのは5世紀前半で、世界最大級のお墓です。長さ486mあり、甲子園球場が12個入る大きさです。大手建設会社の算出では完成まで15年8カ月かかり、費用は796億円。かかわった人員は述べ2万9000人だそうです。その周りには近親者や従者が葬られている15基の小さな陪塚があります。当時海岸線が今よりもっと内陸にあったので、海外から船で来た人にその形と規模がよくわかるように、南北に長く造られました。
仁徳天皇は幼い頃から聡明で優しかったそうです。あるとき高台で、民家から煙が上がっていないのを見て、民が貧しいと思いました。そして3年間課税を停止し、自分は着物も破れるまで着て、食べ物も粗末にし、宮殿の垣根や屋根が壊れても修理せず、雨漏りがして室内から星が見えるほどだったそうです。
そんな善政を行った天皇のお墓が、今は世界文化遺産となり、堺の誇りとなっています。
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