カタクリ リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ 4月 26, 2024 春になると山ではカタクリが咲きます。最初まだら模様の葉っぱが土から顔を出し、1週間くらいするとピンク色の花がうつむき加減に、恥ずかしそうに咲きます。カタクリは英語ではdogtooth violet (犬の歯の形をしたスミレ )と言いますが、こんな歯の犬に嚙まれたら痛いだろうなあ。 ところで片栗粉は昔カタクリの球根で作っていましたが、今はカタクリの花が少なく、ばれいしょで作っています。でも名前は今でも片栗粉。ばれいしょ粉とは言いません。 続きを読む
鯉のぼり リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ 4月 19, 2024 鯉のぼりが空を泳ぐ季節になりました。「鯉の滝登り」という言葉は、鯉が滝を登って龍になる。またそれに関連して、困難を乗り越えて、立身出世するという「登竜門」という言葉もあります。江戸時代頃から武家の間で、男の子は鯉のように努力して、出世してほしい。という意味で鯉のぼりを揚げたそうです。 鯉のぼりと言えば ♬屋根より高い鯉のぼり… と ♬甍の波と雲の波…という歌がありますが、♬屋根より高い は子供の目線で、鯉のぼりを見上げ、高く泳いでるなあという感じ。♬甍の波 は鯉のぼりの目線で、甍(屋根)が眼下にずっと広がっているという感じだそうです。 子供の日が近づくと、毎年近所の保育園から ♬屋根より高い の曲がエンドレスで聞こえてきます。その曲を聴きながら子供たちが鯉のぼりを作っているのかな?と想像しています。 続きを読む
散る桜 リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ 4月 12, 2024 私は小さい時に父と別れたので、ずっと父の顔を知りませんでした。父が亡くなる1年ほど前に再会しましたが、私は父の顔を覚えていなかったので、私には初対面でした。 父が亡くなってしばらくして、父の数枚の写真が手元に届きました。その中に、海軍の制服を着て、魚雷艇のような前で撮った小さな写真がありました。裏を見ると、「散る桜 残る桜も散る桜」と書いてありました。これは良寛の辞世の句で、戦争中に特攻隊の人の間で,流行ったそうです。父は無事帰ってきたましたが、この句をどんな気持ちで書いたのだろうと思います。私は散っている桜を見ると、父とこの句を思い浮かべ、切なくなります。 続きを読む
願わくば リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ 4月 05, 2024 「願わくば花の下にて春死なむ その如月の望月のころ」 これは平安時代の西行法師の晩年の歌です。西行は、佐藤義清という天皇を警護する北面の武士でした。北面の武士は文武にすぐれたカッコイイ人でないとなれなかったそうですが、叶わぬ恋をして、23歳で出家してしまいます。その後あちこち放浪の旅に出て、最後は河南町の弘川寺で亡くなりました。 この歌は「できる事なら春、桜の木の下で生涯を終えたい。2月の満月の頃に」という意味ですが、昔、花と言えば桜のことでした。(ソメイヨシノは江戸時代に作られたので、山桜のこと) 如月は太陽暦では3月後半。桜は咲いていたかも。釈迦の入滅は2月(如月)15日で、なんと西行が亡くなったのは2月16日でした。 その日満月だったかどうかはわかりませんが、釈迦に憧れ、桜を愛した西行の願いは叶ったのでしょう。 続きを読む