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蚊取り線香

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梅雨が明けると、待っていたかのようにいろんな虫が出てきます。中でも嫌われ者はゴキブリ ハエ 蚊 でしょう。ゴキブリやハエは直接人間に危害を与えませんが、蚊は刺されると痒くてかきむしったり、かゆみ止めを塗ったりと厄介です。 蚊を駆除する方法は色々ありますが、蚊取り線香は電気も使わず、一番よく使われる方法です。除虫菊の成分を線香に混ぜて作られていますが、ラベンダーなど花の香料を使たものもあるそうです。ガーデニングやキャンプなどでも使われますが、山では吊り下げタイプのをリュックにつけている人をよく見かけます。 最初 和歌山の人が蚊取り線香を開発し、とぐろを巻いている蛇を見て今のような形になったそうです。作っているメーカーによって、渦の巻き方が右巻きか左巻きか違います。 海外では 「デストロイヤー」「モスキートキャンドル」「小さな蛇」などと呼ばれ、世界中で大活躍です。

トンボ

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 初代神武天皇が大和の国の山頂から下を見降ろした時、「この国はトンボの形に似ている」と言ったそうです。トンボは秋津とも言われ、大和の国、または日本の国を秋津島と呼ぶようになりました。 トンボは稲につく害虫を食べる益虫で、後ろに下がらないので勇敢と言うイメージがあり、戦国時代の武将の鎧や兜の装飾にも使われました。そして海軍の軍艦や巡視船にも“あきつしま”と言う名前が付けられました。 神武天皇が国見をしたと伝わる場所は、奈良の御所(ごせ)あたりだそうで、実際 御所には“あきつ”と言う地名が残っています。神武天皇が見た景色はどんなだったのでしょう。

元号

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日本は元号と西暦の2通りの紀年法を使ってますが、その国独自の元号を現在も使っているのは世界中で日本だけです。日本の元号はいわば無形文化財のようなものです。 日本の初めての元号は大化の改新(645年)で有名なあの「大化」です。大化から令和まで248の元号がありますが、元号で一番よく使われた漢字は「永」だそうです。その時の天皇ごとに変わる一世一元になったのは明治からです。 紀年法が2通りあるのは、便利なのか不便なのかよくわかりませんが、無意識に使い分けしていて、西暦で〇〇年言われると、今から〇〇年くらい前というイメージですが、昭和〇〇年と言われると、色んなことを連想します。 昔の改元は、その年に何か変わったこと 例えば金が見つかって献上されたので「大宝」と言う元号に変えたり、災害のような悪い出来事があったりすると、悪いものを振り払うように年号を替えていました。なかでも面白いのは、1772年の明和9年と言う年です。迷惑年(メイワクねん)と言うことで、すぐに改元されました。その年になるまで気が付かなかったのでしょうか。

コウライテンナンショウ

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コウライテンナンショウは漢字で書くと、高麗天南星と書きます。ちょっと変わった形の花ですが、テンナンショウの仲間は多く、マムシグサ(花の形が舌を出したマムシに似ている)や、ウラシマソウ(苞と呼ばれるラッパのような形をした花が、浦島太郎が持っている竿の釣り糸に似ている)など、名前も形もユニークで、中には有毒なものもあります。 秋になると、苞の部分に赤いトウモロコシのような実をつけます。 薄暗い山の中でコウライテンナンショウを見つけると不気味で、気持ち悪いなあと思います。

ビニール傘

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そろそろ梅雨入りが近いですが、ビニール傘が活躍する季節です。傘所有率は日本が世界一で、ビニール傘は日本生まれです。海外では折りたたみ傘が多いそうです。ビニール傘はコンビにでも安く買え、急に雨が降ってきた時は、とても便利です。ビニールだと透明なので、人混みでも周りがよく見え、人にぶつからずとても重宝します。 最近大きなお店では、入り口に雨の日に濡れた傘を立てて入れるだけで、傘がすっぽり入る傘袋スタンドが置いてあり、買い物中に服が濡れるのを気にしないで済みます。また、デパートなどでは雨の日に、買った品物が濡れないように手提げ袋カバーを付けてくれます。細かなところまで行き届いたサービスで、日本らしいなあと思います。

犬矢来

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犬矢来は京都の町屋などでよく見られます。昔 道路が舗装されていなかった頃、馬や牛車がはねた泥から壁を守るために作られました。また野良犬や野良猫が多かったので、その糞尿からも壁を守りました。そして壁の前で物乞いをするお乞食さんや物売りなどを家の人が嫌い、その対策として曲げやすい竹で犬矢来を作りました。 でも今ではほとんどの道は舗装されて泥はねの心配がなく、お乞食さんもいなくなり、野良犬や野良猫もあまり見かけないので、そういったものから壁を守る必要もなくなりました。 それでもビルの中の料理屋さんや、町中でエアコンの室外機を隠すために犬矢来を置いているところがあります。ちょっとした工夫ですが、おしゃれで恰好良いです。  

プール

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日本ではほとんどすべての学校にプールがあるので、学校にプールがあるのは当たり前のように思っていますが、海外では学校のプールは珍しいようです。 しかし、日本でも富山県の公立高校のプール設置率は0%で、北海道や雪の多い地域もプールのある学校は少ないそうです。 日本は周りを海で囲まれた島国なので、水難事故が多い国ですが、東京オリンピックがきっかけで学校のプールが普及し、それ以来おぼれて亡くなる人が減ったそうです。そしてオリンピックの水泳のメダルの獲得数も増えました。 でも現在、プールの老朽化 費用の問題や、教員の労働の負担などで、水泳の授業ができなくなっている学校が増えているそうです。民間施設を利用して水泳の授業をする学校もあります。 昔は夏になるとプールではしゃぐにぎやかな子供たちの声が聞こえたものでしたが、だんだんそういう声が聞かれなくなるのは寂しいです。