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トンボ

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 初代神武天皇が大和の国の山頂から下を見降ろした時、「この国はトンボの形に似ている」と言ったそうです。トンボは秋津とも言われ、大和の国、または日本の国を秋津島と呼ぶようになりました。 トンボは稲につく害虫を食べる益虫で、後ろに下がらないので勇敢と言うイメージがあり、戦国時代の武将の鎧や兜の装飾にも使われました。そして海軍の軍艦や巡視船にも“あきつしま”と言う名前が付けられました。 神武天皇が国見をしたと伝わる場所は、奈良の御所(ごせ)あたりだそうで、実際 御所には“あきつ”と言う地名が残っています。神武天皇が見た景色はどんなだったのでしょう。

元号

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日本は元号と西暦の2通りの紀年法を使ってますが、その国独自の元号を現在も使っているのは世界中で日本だけです。日本の元号はいわば無形文化財のようなものです。 日本の初めての元号は大化の改新(645年)で有名なあの「大化」です。大化から令和まで248の元号がありますが、元号で一番よく使われた漢字は「永」だそうです。その時の天皇ごとに変わる一世一元になったのは明治からです。 紀年法が2通りあるのは、便利なのか不便なのかよくわかりませんが、無意識に使い分けしていて、西暦で〇〇年言われると、今から〇〇年くらい前というイメージですが、昭和〇〇年と言われると、色んなことを連想します。 昔の改元は、その年に何か変わったこと 例えば金が見つかって献上されたので「大宝」と言う元号に変えたり、災害のような悪い出来事があったりすると、悪いものを振り払うように年号を替えていました。なかでも面白いのは、1772年の明和9年と言う年です。迷惑年(メイワクねん)と言うことで、すぐに改元されました。その年になるまで気が付かなかったのでしょうか。

コウライテンナンショウ

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コウライテンナンショウは漢字で書くと、高麗天南星と書きます。ちょっと変わった形の花ですが、テンナンショウの仲間は多く、マムシグサ(花の形が舌を出したマムシに似ている)や、ウラシマソウ(苞と呼ばれるラッパのような形をした花が、浦島太郎が持っている竿の釣り糸に似ている)など、名前も形もユニークで、中には有毒なものもあります。 秋になると、苞の部分に赤いトウモロコシのような実をつけます。 薄暗い山の中でコウライテンナンショウを見つけると不気味で、気持ち悪いなあと思います。

ビニール傘

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そろそろ梅雨入りが近いですが、ビニール傘が活躍する季節です。傘所有率は日本が世界一で、ビニール傘は日本生まれです。海外では折りたたみ傘が多いそうです。ビニール傘はコンビにでも安く買え、急に雨が降ってきた時は、とても便利です。ビニールだと透明なので、人混みでも周りがよく見え、人にぶつからずとても重宝します。 最近大きなお店では、入り口に雨の日に濡れた傘を立てて入れるだけで、傘がすっぽり入る傘袋スタンドが置いてあり、買い物中に服が濡れるのを気にしないで済みます。また、デパートなどでは雨の日に、買った品物が濡れないように手提げ袋カバーを付けてくれます。細かなところまで行き届いたサービスで、日本らしいなあと思います。