トンボ
初代神武天皇が大和の国の山頂から下を見降ろした時、「この国はトンボの形に似ている」と言ったそうです。トンボは秋津とも言われ、大和の国、または日本の国を秋津島と呼ぶようになりました。 トンボは稲につく害虫を食べる益虫で、後ろに下がらないので勇敢と言うイメージがあり、戦国時代の武将の鎧や兜の装飾にも使われました。そして海軍の軍艦や巡視船にも“あきつしま”と言う名前が付けられました。 神武天皇が国見をしたと伝わる場所は、奈良の御所(ごせ)あたりだそうで、実際 御所には“あきつ”と言う地名が残っています。神武天皇が見た景色はどんなだったのでしょう。