清水の舞台
清水寺は西国観音霊場第16番札所ですが、京都で一番人気のあるお寺で、私の一番好きなお寺です。宗派は三蔵法師を祖とする北法相宗で、日本で最も古く、一番小さな宗派です。本堂は9回も火災にあいましたが、京都には無くてはならないお寺なので、その都度再建されました。
何か重大な決心をするとき、「清水の舞台から飛び降りたつもりで」という言葉がありますが、「とび落ち」と言って、実際、江戸時代にとび落ちが流行り(?)ました。148年間で234件のとび落ちがあったそうです。その多くは10代 20代の若者で、「おとっつぁんの病気を治してください」「奉公先を変えたい」などと、今では考えられない理由です。もしうまくとび落ちが出来たら願いが叶う。もし命が助からなくても、観音様が補陀落浄土に連れて行ってくださる。と信じられたそうです。80%以上の人が助かったそうです。明治になってとび落ち禁止令が出ましたが、とび落ちは無くならず、最後にとび落ちをした尼さんは亡くなったそうす。
今年も清水の舞台からの素晴らしい眺めを求めて、多くの観光客がやって来ることでしょう。
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